中村一義

バトンいただきました。うひょ!ありがとうございます!
なんともバンドバトンというものらしく、指定されたバンドについて熱く語れ!みたいな内容らしい。
バンドじゃないけど、中村一義について。いきまーす。

出会ったきっかけ

きっかけは弟に勧められた。
それまで弟に勧められたアーティストって、僕にとって結果いつもイタイものばかりだったのでまったく良いイメージを持てなかった。弟に勧められたアーティストは「消して良し」くらいな位置だった。加えて当時発売していた中村一義のCDジャケットに本人の写真は一枚もなく、名前の印象からして40代の『おっさん』と決めつけていたくらいだった。そういった印象を弟に伝えても、めげずに何度もプッシュするので渋々買ったのを覚えている。

カラオケで歌うなら

過去に何度かチャレンジしたことあったけど、どれもムリ。今じゃどんな曲があるのかチェックもしない。

好きなメンバー上から2人

中村一義

好きなメンバーに一言

お元気ですか?

思い入れのある3曲ほど。理由も。

好きな曲っていうより、思い入れのある曲なら
『犬と猫』
やっぱり一発目はこれだなぁ。コレ無しでは彼のこと語れないよね。
デビュー曲。その歌詞の一発目から「どう?」と語りかけてくる。「街を背に僕は行く〜」「僕として僕は行く〜」「同情で群なして、否で通す ありゃ、マズイよなぁ〜」「んで、どう?」と。
いろいろと語られることの多かった印象のこの曲は、ボクにとって簡単に言うと「それでいい」みたいな意味に解釈して、なんかやたら納得していた気がする。彼の歌は詩についてよく語られるけど、そのメロディーにも特徴があって、聴けば聴くほどヤバイと思った。「すべての音が彼の演奏」とか、もともと天才とか多才とか呼ばれる人が好きだったボクにとってもうビンゴとしか言いようがなかった。
ただこの曲、当時付き合っていた彼女に「すごい曲があるよ」って聴かせたら「これってパクリじゃん」って言いながらその場で「ストーン・テンプル・パイロット」のCDを聴かされた思い出がある。指摘された箇所は曲全体からすればホンの一部だけど、それでもこの曲を好きだっただけにショックは大きく、それからボクにとってこの曲は微妙な位置になり、「好きな曲」っていうリストには入らなくなった。そういうエピソードもありつつ、「思い入れのある曲」という意味では最高かも。ってこれは「思い出のある曲」って事かな…?

『いっせーのせっ!』
次に思い入れがあるのはこの曲。最初に彼の存在を知って「犬と猫」でハマった当時、まだ1stアルバムも出て無くて、とにかく「犬と猫」「天才とは」「街の灯」のマキシシングルを聴きまくるしかなかった。「街の灯」に収録されていた「いっせーのせっ!」は、そのフレーズが曲に載った時の響きが好きで、その突き抜けた感じが心地よかった。彼の曲で聴いた回数はトップかもしれない。

『永遠なるもの』
そしてボクが当時の彼を神聖化してしまった決定的な曲がコレだった。わざわざ九州から上京して、何の未来も見えないダラ〜っとした毎日を送っていたくせに夢ばっかり語るボクにとって、肩の力が抜けたような気がして、普通ってされている事の凄さに気付いたりと、ちょっとした啓示のように捉えてた。

けど、正直曲単位で切り刻むよりは、「金字塔」って1stアルバムの全体的な構成がとにかく最高にインパクトあった。上手く語れないけど、ジャケットやら曲の順番やらシークレットトラックやら、そしてこの次に発売された「主題歌/金字塔」までの流れが、もう完璧に思えた。

中村一義以外で気になるバンド

中村一義を特に聞いていた当時気になっていたバンドはって感じだったなぁ。うわぁなんか懐かしい。最近ぜんぜん聴いてないよ。
この頃から何年後かに、この辺りの人たちをピックアップした自分オリジナルコンピを作って、会社の知り合いに配ったことがあったんだけど、その中の一人の女性に「こういう曲を聴いてる男は、女に幻想を抱いてそうで怖い」みたいな事を言われたのをすごく覚えてる。
当時はどういう事なのかピンとこなかったけど、今ではなんとなくその感じが分かる気がする。
特に女性に対してってだけでなく、こういう方向で落ち着いていろんな事に妄想していた。こういう人たちの曲を聴いてると、素直に風景や場面を思い浮かべることができて、そこがなんだか居心地良くて浸っていた。
それが良いとか悪いとかはわかんないけど、バリバリに野心を持ってガツガツ生きている人にとっては、そういう事に対して『怖い』と感じてしまうのかなと。
ただ、たしかに最近ぜんぜん聴いてないけど、嫌いになったわけじゃない。当時の曲を受け取る姿勢やリアクションが、今思うと甘酸っぱいなって、今はそう思うだけ。

今では前みたくいろんな意味を込めて聴くことは無くなったけど、彼のおかげで始めたインターネットでの出来事や、そこで出会えた人たちとの思い出がいっぱい詰まっている特別な存在だなぁって。

「好きな曲」や「思い入れのある曲」をピックアップしてると、ボクにとって中村一義は、アルバム「金字塔」でピークに達し、あとは徐々に下降線を辿っていったのかなって思う。そこには間違いなく最初のいろんな思い入れが邪魔してるんだろうけど、最近の100なんとかっていう名義でのメディアは一つも買ってない…。
ってアレ?彼は既にボクの中で過去の人なのかな…?そう思いたくないような、そうでもないよと思っているような…
そんなことも判断できないくらい、思い入れのかたまり。
金字塔

金字塔